Proxmoxのハードウェア要件

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いくつか仮想サーバ動かすのでそれなりのスペックでサーバ作成してますが、
Proxmoxのハードウェア要件ってどれぐらいなのかと思い調べてみました。

結構初期に作成した記事でしたので修正しました。
念のため、元の内容は下に残してあります。


ゴール

Proxmoxを立ち上げるにあたり最低限必要なスペックの確認

経緯

展開

仮想マシンのスペックが必要なことは理解できるが、そもそもホストOSとなるProxmoxでどれぐらい必要なのかが確認し辛いため、簡単に調べてみました。


環境

展開

物理パソコン(サーバ)


Proxmox公式ページのハードウェア要件

Proxmox(ホストOS)を起動するのに最小要件となりますので、ゲストOSを動かすことは無理な構成のようです。
参照:https://www.proxmox.com/en/products/proxmox-virtual-environment/requirements

ハードウェア要件
CPU64bitサポート
メモリ1GB
マザーボードKVM仮想化サポート
ディスク※特に記載なし
NIC1

最小要件の調査

Proxmoxインストールのみの最小要件の調査

HDDは極端に低いサイズで試してみたところ以下のポップアップが表示されたので、ディスクの最小は8GBになります。

そのため、最小要件としては以下になります。

ハードウェア最小スペック
CPUIntel VT/AMD-V CPU フラグ付きの Intel 64 または AMD64
メモリ1GB
マザーボードKVM仮想化サポート
ディスク8GB
NIC1

インストール後の使用量を調べてみたところ、実際にインストール直後に使用している容量は2.7GBです。

ちなみに8GBを下回る5GBでもインストールは可能でした。
インストール後にアクセスしてみても内容はしっかりと見えましたのでProxmoxのインストールテストのみであれば5GBあれば何とかなりそうです。

ご参考までにとなりますが、当サイトで本番使用している環境での消費量は現在40GBになります。
(VMのディスクイメージやバックアップ、ISOファイルは別ディスク)

Proxmox1台構成でのハードウェア要件

Proxmox自体の推奨ハードウェア要件は以下です。
※OS稼働のみで、VMのディスクイメージ、バックアップ、ISOファイルの容量は考慮していません。

ハードウェアハードウェア要件
CPUIntel VT/AMD-V CPU フラグ付きの Intel 64 または AMD64
メモリ2GB + (Ceph または ZFS の場合は使用ストレージ1TBごとに1GB追加)
マザーボードKVM仮想化サポート
ディスク※記載なし(当サイトの使用状況から鑑みて、60GB(40GB × 1.5)
NIC1以上

乗っかるVM(ゲストサーバ)のスペック、バックアップ容量、ISOファイルの容量を足して必要なハードウェア要件を出していきます。
こちらは環境によりことなりますが、考え方的には以下のような感じだと思います。

ハードウェアハードウェア要件 (※1.5はバッファです)
CPU6コア以上 ← (ホスト:2コア + ゲスト:2~コア) * 1.5
メモリ4GB以上 ← (ホスト:2GB + ゲスト:2~GB) * 1.5
マザーボードKVM仮想化サポート
ディスク120GB以上 ← (ホスト:40GB(*当サイト使用量より) + (ゲスト:20GB以上想定 × 台数) + バックアップ(ゲストと同じサイズ)) × 1.5
NIC1以上

ディスクは以下のカテゴリ単位で保存先を設定できるので、1つのディスクですべてを網羅する必要はありません。

参考)当サイトでは以下の内容でディスクを分けております。

ディスクカテゴリ備考
1スニペット原則OSのみ
2ディスクイメージVMのディスクイメージ格納場所
3バックアップ、ISOイメージ2のディスク故障と同時にバックアップが消えないように
別ディスクを設定。合わせて故障しても何とかなるISOイメージも保存

Proxmoxのサーバ構成

自宅サーバや検証用環境で最悪壊れてダウンタイムが発生しても問題なければ1台構成でよいかと思いますが、高可用性(ダウンタイムは最小で故障があっても基本止めたくない)であれば、冗長化が必要になってきます。

HAクラスタを組んで、ホストサーバ本体にはVMのディスクイメージを持たず全ホストがアクセスできる場所に設定し、1台ホストが止まっても別のホストで継続稼働できるようにする形を想定です。

可能であればホストサーバ自体も冗長化できる場所は冗長化していきます。
サーバ単体の冗長化ですと主に以下のような感じです。

ハードウェア
ディスクRAID 1構成で複数ディスクに同じ内容を書き込み1つ壊れても止まらずデータ破損無し。
可能であればホットスタンバイも用意しておき、1つ故障時も冗長構成を確保。
NIC1つ破損しても通信が継続できるように2つ設定。
IPアドレスが1つであればチーミング等を行う。

物理破損以外にも論理破損(アップデートしたら壊れた、設定ミスって壊れたし直せない(または時間がかかる)の対策としてバックアップを取得しすぐにリストアできる状態にします。
または、クラスタ構成でホスト自体のバックアップは不要、であればすぐにホストサーバを再作成できるように、ISOファイルと構築手順書が必要になります。

クラスタはProxmox公式では3台以上が推奨になります。
1台故障しても2台構成で冗長化され、その際に2台でVM稼働に耐えられる設計にする必要があります。
※2台構成では高負荷なVMが1つあった場合、1台構成になった際に全滅する可能性があります・・・。
 万が一の場合は各VMのリソース使用量を考慮してライブマイグレーション後に再度見直して配置する
 感じになると思います。

簡単に思いつくところですが、構成としては下図の感じで高可用性は確保できるかと思います。
可能であればホストサーバは地理的に別の場所が理想です。
※ちなみに自分は個人でここまでのお金は無いのでやらないです。
※自身でやらなくてもAWSやAzureのクラウドのIaaSで構築すればOKなので、
 今は殆どないのではないかと。
 検証用で最悪消えてもいいデータしたらそこまでの高可用性はいらないと思いますし。
 (超機密データを扱うサーバでクラウドも禁止している場合はやるかもですが)


補足

特になし。


まとめ

Proxmoxのハードウェア要件と構成の書き直しでした。
高可用性はおまけのような感じで記載してます。
実際に設計となると、かなり複雑な構成図になり大きい紙に小さい文字と線になるので、かなり可読性が低いものができあがります。(クラウド万歳!)

また、個人利用でしたらホストサーバも止めやすいと思うので、そこまで可用性は求めなくても大丈夫と思います。


参考資料(外部):https://www.proxmox.com/en/products/proxmox-virtual-environment/requirements

参考資料(内部):無し


以上


※以下、過去の記事を念のため

以前の記載内容

ゴール

Proxmoxを立ち上げるにあたり最低限必要なスペックの確認


導入経緯・理由

展開

仮想マシンのスペックが必要なことは理解できるが、そもそもホストOSとなるProxmoxでどれぐらい必要なのかが確認し辛いため、簡単に調べてみました。


開始条件

展開

開始条件を以下に記載します。


必要な知識

これから勉強と考えて特になし


前提条件

Proxmoxインストール環境が存在すること


作業手順

最小ハードウェア要件(公式)

CPU64bitサポート
メモリ1GB
マザーボードKVM仮想化サポート
HDD(SSD)※特に記載なし
NIC1

Proxmox(ホストOS)を起動するのに最小要件となりますので、ゲストOSを動かすことは無理な構成のようです。
HDDは記載はないですが、Localだけで100GBなので、最低でも100GBは必要と思われます。


推奨ハードウェア要件(公式)

CPUIntel VT/AMD-V CPU フラグを備えた Intel EMT64 または AMD64
メモリホストOS:2GB + ゲストOS用メモリ
マザーボードKVM仮想化サポート
HDD(SSD)※特に記載なし(SSD推奨)
NIC2以上

ご参考までに自分は以下のスペックで動かしてます。

CPUCore i7-10875H(16コア)
メモリ32GB
マザーボードミニPCなのでよく分かりません
HDD(SSD)SSD 2TB
NIC1 (口は2つありますが、プロバイダは1つなので。。。)


総括(まとめ)

Proxmox自体はそこまで高スペックを要求されないようなので、実際に立ち上げるゲストOSのスペックを加味して設計するのが吉かなと思いました。


参考資料(外部):https://www.proxmox.com/en/proxmox-ve/requirements

参考資料(内部):なし


以上

日付内容
2023/07/23新規作成
2025/02/27記載内容の見直し